バイナリーオプションのデメリット

BOにはデメリットもある!

 二者択一、少ない資金で始められる、あらかじめ利益や損失がわかる…バイナリーオプションには他の金融商品にはないメリットがたくさんあると述べました。
 ところが、金融商品である限り「万能の錬金術」というわけにはいきません。当然ながらデメリットも生じます。ここでは、この商品をギャンブル的に使うことを避けてほしいという願いも込めて、弱点について触れてみたいと思います。
 バイナリーオプションは「簡単=すぐに儲けられる」と勘違いするかたも少なからずいるようで…残念ながらそういったユーザーの多くは痛い目に遭っているようです。バイナリーオプションを正しく使っていただくためにも、デメリットを通じて注意喚起を促したい次第です。

予想が外れると出資金全額を失う

 株式投資やFXの場合、元本割れになったとしても適切に損切りを行うことで損失を最小限に抑えたり、その後に価格が持ち直して含み益に転じるというような、逆転のシナリオに持ち込むことができます。
 例えばFXでドル/円を90円で買った場合、その後90円割れを起こして含み損を抱えたとしても、強制ロスカットに耐えうる資金さえ口座に入れておけば、その後再び90円を超えた時点で決済することで利益は得られるわけです。仮に長期間かかったとしても「勝てば官軍」と胸を張ることができます。
 ところが、バイナリーオプションは取引期間が定められた金融商品なので、ゴールに到達した時点で損益が確定します。もし、その後に条件を満たせたとしても、負けは負け…。そういったシビアさも持ち合わせた投資が、バイナリーオプションだということです。

勝率が5割だとプラスにならない

 バイナリーオプションは取引開始時点で利益と損失が確定していて、さらに二者択一だから勝敗はフィフティ:フィフティで決まるというのが特徴です。
 そこで、勝率が5割なら損益はトントン…と考える人もいるようですが、それは間違い。じつは、勝率は5割を超えないとバイナリーオプションで収益をあげることはできません。
 ここで注目しないといけないのは、「ペイアウト倍率」です。例えば1.8倍の取引に5000円の資金で臨むとしましょう。この場合、勝てば4000円の利益、負ければ5000円の損失です。なんと1000円の差額が生じるのですが、これは事業者の取り分なのです。
 よってバイナリーオプションで勝率50%が続くと、勝っているのに手数料分の損失が積み重なり、結果的にマイナスになることがあります。50%以上の勝率になってはじめて利益が出るというケースもありますから、事業ごとに設定するペイアウト倍率はもちろん、投資額や条件をしっかり確認したうえで、取引に参加するようにしましょう。

ゲーム感覚で取引してしまうことも

 ゲーム感覚、ギャンブル的に取引するユーザーも、一部いるようです。ところが、これはもっとも危険な行為です。仮に負けると出資金は全額没収されるわけですから、大きな取引で負けが続くと、あっとうい間に資金は底をつくかもしれません。
 よってバイナリーオプションをする際は「だれだけの資金を使うか」「どれだけ利益を得たらやめるか」「どこまでの損失なら許容できるか」といった明確な資金管理が求められます。遊び感覚ですると、思わぬ痛手をこうむるので注意が必要です。

総合的な損失が把握しづらい

 安ければ50円でチケットが購入できる、バイナリーオプション。しかも1日の間で取引回数が多く、何度でも取引ができます。これはメリットでもあるのですが、トレーダーをちょっとしたマヒ状態にさせる危険も伴います。
 皆さんも買い物をする際、個々の商品は安いのでサイフのヒモを緩めていたら、気づけば中身は空っぽ…というような経験はあるはず。バイナリーオプションでも頻繁に取引を重ねると似たような状態になり、トータルの損失が把握できず、気づけば大金を失っていたというケースはあるようです。
 大きな損失を抱えと、取り戻すのも容易でありません。100円の損失なら何とかなりそうですが、それが数万円になると、簡単にリカバリーできません。さらに危険なのは、大負けを取り戻そうと、ペイアウト倍率の高い=予想が当たりづらい取引に参加してしまうこと。
 当たればいいかもしれませんが、外れると傷は悪化するだけです。こうなると当事者にとってバイナリーオプションは投資ではなく、ただのギャンブルになっているわけです。これで勝てるはずがありません。長く楽しみ、トータルでプラスにするには損失を把握して、冷静にトレードを行うこと。感情に流されてはいけません。

「完売」で取引に参加できないケースがある

 バイナリーオプションの取引に入る際、ユーザーは「上がる」か「下がる」、もしくは条件を「満たす」「満たさない」といったチケットを購入しなければいけません。
 ところが事業者によっては、片方のチケットに人気が集中すると「完売」となり、取引に参加できなくなるケースもあるようです。というのも、片方のチケットに取引が集中してそれが当たってしまうと、事業者の払戻コストが高くなり、赤字になる可能性があるからです。事業者としてはそういったリスクを避けるため、完売を設定するのです。株式やFXでも取引が集中すると約定拒否、スリッページといったユーザーデメリットが生じますが、バイナリーオプションにも、こういった不利益があるようです(なかには、完売設定のない商品もあります)。
 以上が、代表的なバイナリーオプションのデメリットです。これが、万能の金融商品ではないことが、おわかりいただけたでしょうか。そして、気付かれたかたも多いはずです…そう、ここで述べたデメリットの多くは、メリットの裏返しだということ。リターンとリスクは表裏一体だということを忘れることなく、バイナリーオプションに取り組んでいただきたいと思います。