FXの分析法はバイナリーオプションにも役立つ

FXの分析法はバイナリーオプションにも役立つ

 同じ為替を扱う金融商品でも、取引ルールが異なる、バイナリーオプションとFX。とはいえ、「未来の価格を予想する」というのは共通した基本ルールなので、FXトレーダーの多くが実践している相場の分析手法は、バイナリーオプションに応用することはできます。
 「二者択一だから相場分析なんて意味がない」というのは間違いで、的確に相場を読み解くことで、バイナリーオプションの成績は必ず向上します。それが、ゲーム性・ギャンブル性の高いこの金融商品を、資産運用のツールとして利用できるようになる最大のポイントです。
 ここでは、その基本中の基本「テクニカル」の視点から、値動きを分析するテクニックについて紹介していきます。

チャートの動きから、価格の変化に根拠を持たせる=テクニカル分析

 ここでは、もっともメジャーな為替を対象としたバイナリーオプションを例に、どうすれば勝率を上げられるかについて考えます。
 そもそも、この金融商品は、為替レートが「上昇する」か「下落する」かを、二者択一で予想する投資です。ですから一般的にその確率は1:1。仮に10回取引するとして「上昇する」だけを選んだとしても、5回は勝てるチャンスがあるわけです。
 しかしながら、これでは丁半博打と考え方は同じで、利殖を目的とする投資とはほど遠いと言わざるを得ません。仮に10回中5回勝てたとしても、残り5回は負けるわけで、これでは収支もトントン…。単なる時間の浪費です。
 大事なのは、為替レートの変化に根拠を持たせ、的確に未来を予想すること。これができて始めて勝率は2分の1より上がり、利益につながります。要は、「チャンスを見定めて取引すること」なのです。
 では、どうすれば未来の価格が上昇・下落するのを捉えられるのでしょうか。そのヒントになるのが、為替の値動きをビジュアルで示した「チャート」にあります。なんとここから、相場の行き先をキャッチすることができるのです。これを投資の世界では「テクニカル分析」と呼んでいます。

為替相場には「再現性」が見られる

 テクニカル分析の基本をお伝えする前に知っていただきたいのは、為替の値動きには「再現性」が見られるということ。これは、テクニカル分析の基礎ともいえます。
 実際に為替チャートを見ていただきたいのですが、似たような動きを繰り返しているはず。これは、価格の変動=投資家心理の表れだからです。というのも、そもそも為替価格は2国間の通貨の需給で決まるもの。例えばドル/円の場合、「円>ドル」ならドルが買われて「円安ドル高」へ、反対に「円<ドル」なら円が買われて「円高ドル安」に動きます。そして、為替市場では世界中の投資家や企業などが通貨を売買することで価格が形成され、それをビジュアルにしたものがチャートなのです。
 そこで誰もが気にするのは「今後、どう動くのか」ということですが、それを知る(分析する)のに有効なのが、「過去の値動き=チャート」なのです。例えば「過去にこういった値動きがあった後には、その後は上昇している」という場面が多く見られれば、「再現性が高い」ということになります。これがテクニカル分析の基本的な考えかたで、チャート上に特定の形を発見・見出することで「この先に再現される」、すなわちまだ見ぬ相場の展開を予想することが可能なのです。
 それでは具体的に、チャート上の何を見れば、テクニカル分析ができるようになるのでしょうか。ここでは、代表的な「テクニカル指標」を紹介したいと思います。

ローソク足

 ローソク足とは、「1日」「1時間」「1分」など特定の時間の「始値」「終値」「高値」「安値」をローソク上に表したもの。チャートを見ると、上下にヒゲの出た長方形などが並んでいますが、それがローソク足です。
 なかでも「始値>終値」を「陽線」、「始値<終値」を「陰線」と呼びます。もともと日本で考案されたテクニカル指標ですが、現在は海外でも「キャンドルチャート」の名称で親しまれる、世界的にポピュラーなものです。
 ローソク足が便利なのは、単体、および複数の並びかたを見ることで、相場の強弱や流れを確認できること。そういった情報をもとに、将来の値動きを予想することもできます。ここでは、その一例を挙げておきます。

実体の長い陽線(陰線)

一定期間の始値から終値まで、価格が大きく動いたということ。強い上昇(下落)を意味します。こういったローソク足が出ると、その流れが継続する可能性は高いといえるでしょう。つまり、実体の長い陽線(陰線)が出現⇒価格は上昇(下落)すると予想できます。また、陽線(陰線)が連続して現れた場合も、その後は同じ方向に動くと考えられます。

下ヒゲの長い陽線

始値より一時価格は下がったものの、終値では価格が上昇したということ。よって、上昇方向に勢いがあり、その流れは継続すると予想できます。

下ヒゲの長い陰線

始値より価格が下がり、一時は大きく売られたものの、終値時点では価格が戻り、始値<終値になったということ。下落方向に勢いがあり、その流れが継続する、もしくは複数の陰線が出現した後に、この形が現れれば、売られていますが、その勢いが落ち着いてきた=相場の反転が近付いていると予想できます。

上ヒゲの長い陽線

始値より価格は上昇し、一時は大きく買われたものの、終値時点では価格が下がり、始値>終値になったということ。上昇方向に勢いがあり、その流れが継続する、もしくは複数の陽線が出現した後に、この形が現れれば、買われていますが、その勢いが落ち着いてきた=相場の反転が近付いていると予想できます。

上ひげの長い陰線

始値より一時価格は上がったものの、終値では価格が下がったということ。よって、下落に勢いがあり、その流れは継続すると予想できます。

十字線

一定期間に価格は上下したものの、始値=終値になったということ。売買が拮抗していることを意味します。よって、相場が上昇している時に十字線が現れると、「買いが優勢だったのに、売りも増えてきた」=相場が転換するかもしれないと予想できます。
 ここでは代表的なローソク足の形を挙げましたが、その見方はたくさんあります。複数の並びかたから展開を占う「酒田五法」というトラディショナルな分析手法もあるほどで、ローソク足はテクニカル分析の基本中の基本といえます。これに関するテキストは書店やネットにたくさんあるので、きちんと身につけておくべきです。
 例えば10分後の価格を予想するバイナリーオプションなら、1分足のチャートを見て、相場の流れを予想することができます。各事業者のサービスでは、ローソク足ではなく、折れ線グラフで値動きを見せたりするようですが、例えばFX会社が提供するチャートを見ながら取引することもできるので、そういったツールを活用すればいいでしょう。