ファンダメンタルズ

政治や経済・地政学的情報から価格の変化を読み解く=ファンダメンタルズ分析

先に紹介した、為替チャートから相場を予想する「テクニカル分析」に対して、政治や経済的な要因から相場を予測するのが「ファンダメンタルズ分析」と呼ばれる手法です。

 これも先に述べましたが、為替レートとは2国間の通貨の需給で決定されます。例えばドル/円であれば、「ドルが欲しい」と考える投資家が多ければ「円安ドル高」(チャートでは右肩上がり、上昇方向)へ、反対に「円が欲しい」と考える投資家が増えると「円高ドル安」(チャートでは右肩下がり、下落方向)へ価格は動きます。
 そこで、テクニカル分析ではローソク足や移動平均線、トレンドラインなどから価格の推移を探ったのですが、ファンダメンタルズ分析では、「情報」をもとに予想を行うのです。また、為替に影響を与える情報をきっかけに取引することも、ファンダメンタルズ分析を応用した取引手法といえ、FXの世界では一般的とされています。

代表的な通貨の特徴を押さえておくこと

ファンダメンタルズ分析について紹介する前に知っておいていただきたいのは、バイナリーオプションで扱う通貨の特徴についてです。というのも、ファンダメンタルズというのは、価格形成に影響する情報は通貨ごとでことなり、値動き異なります。まずは、通貨ごとの特性を理解しておけば、より大きな利益を得られるというわけです。

ドル

 世界の基軸通貨で、世界最大の発行量を誇ります。ドル/円相場の動きは、テレビやネットで毎日報道されていることから、日本人にもっとも馴染み深い通貨ではないでしょうか。
 流通量が多い=安定した値動きを形成しますが、 米国の景気や金利動向で大きく影響されるのも特徴です。例えば2008年8月、リーマンショックが起きたことで米国経済は大打撃を受けましたが、これにより「アメリカ経済が悪化⇒ドルへの信用が悪化⇒ドル売り」という公式が成り立ち、ドル/円相場は大きく円高へシフトしました。加えて世界の基軸通貨であるため、ユーロ/円やポンド/円、豪ドル/円といった、他の通貨も同じく大暴落したのは記憶に新しいところです。このように、世界中の通貨に多大な影響力を持つのが、ドルなのです。

ユーロ

 ドルに続き、世界第2位の発行量を誇る通貨が欧州連合における経済通貨同盟で用いられているユーロです。
 発行量は第2位とはいえ、ドルに劣ることから値動きが大きいのが特徴で、例えば2012年12月の政権交代後、ドル/円は最大で15円近く上昇しましたが、ユーロ/円は同じ時期に20円以上動いています。よって、大きな値幅を取るのに向いた通貨といえるかもしれません。
 ただし近年は、ギリシャやイタリアといった財政不安な国を支える必要から、価格の乱高下が目立ち、目先の不透明さも目立ちます。

ポンド

 ドル、ユーロに続く、世界第3位の流通量を誇るのが、イギリスの通貨であるポンドです。とはいえ、ドルやユーロに比べて流通量は格段に劣るので、その分値動きが激しいのが特徴。ポンド/円だと1日で数円動くことも珍しくありません。よってバイナリーオプションでは、高倍率の利益の狙うのに向いた通貨といえるでしょう。

豪ドル

 オーストラリアの通貨である豪ドル。高金利通貨として有名で、FXではスワップポイント狙いの長期保有目的で買われることが多いようです。オーストラリアは鉄鉱石が豊富な資源国なので、豪ドルは資源国通貨としても市場では捉えられ、アメリカや欧州、中国といった国の景気と連動して売買されるのもポイントです。
 流通量は少なく、豪ドル/円の値動きは激しいのが特徴。よって、バイナリーオプションでは、ポンド/円と同じく、ハイリターン狙いで取引されることが多く、そういった点では面白い通貨かもしれません。ただしリスキーなのも事実。ビギナーにはお勧めできません。また、そういった背景から、豪ドルを扱わない事業者も多いようです。バイナリーオプションの世界では、マイナー通貨といえます。